
今回のブログでは筋膜について解説します。
「筋膜リリース」「筋膜剝がし」などといった整体をおこなうお店も多いですが、そもそも筋膜とは何かご存じではない方も多いのではないでしょうか。
筋膜とは?
筋膜とは皮下組織から存在する白く薄い膜からなっています。
筋膜というと筋肉だけを包む膜と誤解されがちですが、骨・内臓器官・血管・神経など身体のあらゆる組織を包みこみ、それぞれの組織がそれぞれの場所に適正に位置するように支えています。
筋膜というものはコラーゲン組織からなっているので可塑性が高い(物体を変形させたときに形が変形したままになる性質)です。なので筋肉の柔軟性不足や筋力低下によって筋膜に短縮や過緊張などストレスがかかることで他の筋膜と癒着して変形します。
筋膜が硬くなると?
筋膜に癒着が生じて変形した状態で硬くなると身体の痛みを自覚しやすくなります。
なぜなら、筋肉には痛覚(痛みを感じるセンサー)がほとんどなく、筋膜に筋肉の約10倍以上の痛覚が存在するといわれているからです。
筋膜を整えることは可能か?
結論:筋膜を整えることは可能です。
但し、筋膜が硬くなる原因(筋肉の柔軟性不足や筋力低下、その他外的ストレス)を放置して筋膜を整えても一時的なものになるので、筋膜を整える「筋膜リリースや筋膜マニピュレーションなどといった介入」と身体の弱点となっている筋肉に対する介入も必要と考えます。
腰痛リハビリセンターでは、患者様の身体を検査したうえでその方にあったリハビリを提供しています。
この記事の筆者
- 柔道整復師
- 竹中大輔
2024年柔道整復師免許(国家資格)を取得。同年、公益社団法人 全国柔道整復学校協会 優秀賞を受賞。その後、腰痛リハビリセンターにて腰痛に特化したリハビリを行う。また森ノ宮医療大学の研究員としても活動中。