
今回のブログではぎっくり腰について解説します。
ぎっくり腰とは
重い荷物を持ち上げたり、くしゃみ等の瞬発的な衝撃で起こることが多く、画像では判別しにくい腰痛の総称で正式名称を急性腰痛症といいます。欧米では「魔女の一撃」と言ったりすることもあるようですね。
ぎっくり腰直後の対応
ぎっくり腰を患うと激痛によりつい安静にしがちですが、できるだけ安静にしない方が早く治るといわれています。
安静が絶対にダメとはいえませんが、痛いながらもできることから行うことが改善への一番の近道ということです。というのも、欧米の医学誌に掲載された研究結果にこのようなものがあります。
①ベッドで安静 ②セラピストによる施術を受ける ③可能な範囲で日常生活を過ごす
結果、③の可能な範囲で日常生活を過ごしたグループが最も回復が早く、①のベッドで安静のグループが最も回復が遅かったようです。様々な研究結果がありますが、動けないほどの激痛がある場合を除き、安静に過ごすことは症状を長引かせたり慢性化させる要因の一つになるようですね。
また、ぎっくり腰に関しては、「ストレッチや体操を行ったグループ」と「行わなかったグループ」にあまり差がないといわれています。発症後4週間程経ち症状が落ち着いた頃から段階的にストレッチを行うことは効果があるといわれています。ストレッチの内容はケースバイケースなので、可能であれば近医の整形外科を受診し聞いていただけると安心ですね。
最後に
腰の痛み以外に足の痛みや痺れなどを伴っている場合は、椎間板ヘルニアや圧迫骨折・腰部脊柱管狭窄症などの可能性もあります。また、あまりに痛みが強い場合や症状の改善が見られない場合などは、自己判断を避けて、整形外科の医師を受診することをお勧めします。
この記事の筆者
- 柔道整復師
- 足立壮太
2017年4月に柔道整復師免許を取得。2017年4月より関西に12店舗展開している整骨院にてセラピストとして従事し、2017年下半期には月間MVP賞の総取得数が社内で1位になり下半期MVP賞を受賞。2019年2月より腰痛に特化したリハビリ施設に従事し、現在に至る。