
今回のブログでは『頸部の疾患によっておこる足の痺れ』について解説します。
まず、頸部の疾患には椎間板ヘルニアや頚椎症、後縦靭帯骨化症(OPLL)など様々な疾患があります。
そして神経には中枢神経、末梢神経と2種類あり、腰部では腰椎1番あたりで中枢神経の脊髄は終了し、脊髄円錐となり、それより下位は末梢神経となります。
このことから腰部では中枢神経障害は基本的に生じませんが、頸部では中枢神経障害が起こりやすいとされます。
そして神経には中枢神経、末梢神経と2種類あり、腰部では腰椎1番あたりで中枢神経の脊髄は終了し、脊髄円錐となり、それより下位は末梢神経となります。
このことから腰部では中枢神経障害は基本的に生じませんが、頸部では中枢神経障害が起こりやすいとされます。
末梢神経症状は基本的には痺れや筋力低下、感覚障害などとされますが、頸部での中枢神経症状は両側の手足の痺れや巧緻運動障害という、ボタンのつけ外しが行えないことやペットボトルの蓋が開けられない、足が突っ張ってしまって歩きにくくなる痙性歩行と呼ばれる症状、排便排尿がうまく行えなくなる膀胱直腸障害などが生じることがあります。
下肢の痺れは腰部の疾患だけじゃない
上記のように頸部疾患によっても下肢の痺れが生じる可能性があります。
しかし、頸部疾患は腰部疾患と異なり、その他の症状と重なって出現することがありますので、例えば手の動かしにくさや痺れなどと同時に下肢の痺れを自覚された場合には一度専門医に診察していただくことをお勧めいたします。
この記事の筆者
- 柔道整復師
- 竹中大輔
2024年柔道整復師免許(国家資格)を取得。同年、公益社団法人 全国柔道整復学校協会 優秀賞を受賞。その後、腰痛リハビリセンターにて腰痛に特化したリハビリを行う。また森ノ宮医療大学の研究員としても活動中。