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腰椎すべり症と閉経

腰椎すべり症と閉経

今回のブログでは「腰椎すべり症と閉経の関連」について解説します。 
腰椎すべり症は女性の方が発症する割合が多く、男女比率は1:2となっています。

腰椎すべり症とは?

腰椎すべり症とは上位の腰椎が下位の腰椎に対して正常な位置関係から逸脱している状態のことを指し、それにより神経の通り道である脊柱管および椎間孔が狭小し、神経が圧迫することで殿部や下肢に痛みや痺れをもたらす病態のことです。

子供の時から注意が必要?

中学生や高校生の骨が成熟していない時期にサッカーや野球、ゴルフなど体幹を伸展(反らす)、回旋(捻る)するスポーツを繰り返し行い、腰部を酷使させると腰椎の後方にある関節突起間部(Pars)にストレスが加わり疲労骨折が生じる可能性があります

ただの腰痛と思い、専門医の診察を受けずに放置すると初期であれば治癒していた疲労骨折が偽関節(骨折が治癒しない状態で不安定な軟骨として癒合)となり、不安定で疼痛が慢性化しやすい状態となります。

この病態のことを腰椎分離症と呼び、腰椎分離症の方が加齢とともに椎間板も変性するとさらに同部の腰椎は不安定な状態となり下位腰椎に対して上位腰椎が正常な位置から逸脱しやすくなります。

この病態のことを腰椎分離すべり症と呼びます。

閉経後の腰への影響

加齢に伴い、椎間板や上下の腰椎の関節となる椎間関節が変性し、腰椎は不安定となります。特に女性の場合は閉経後にエストロゲンやリラキシンなどの女性ホルモンが不足します。これらの女性ホルモンは筋肉や靭帯、皮膚などの膠原繊維と呼ばれる組織の弾性力の維持などの機能を担います。そのため、女性ホルモンが不足しますと腰椎の椎間板や関節を覆っている関節包、その他周囲の腰椎を支えている後縦靭帯や棘間靭帯なども本来の役割を果たしづらくなりさらに不安定になります。

これらのことから閉経後は腰椎のすべり症が発症しやすいとされています。

腰椎すべり症、腰椎分離症、腰椎分離すべり症の方はどうすればいいの?

これら診断を受けたとしても人によって症状は異なります。症状があまり自覚しない人から腰痛や殿部や下肢の疼痛、痺れが著明な方まで様々です。

軽度な症状であれば、リハビリでも腰椎にストレスが加わらないようにすることやこれ以上不安定にならないようにエクササイズすることで安定化させ、症状を軽減させることは可能な場合が多いです。

腰椎分離症に関しては早期発見であれば保存療法で十分に治癒、症状が緩和するとされておりますので成長期のお子様でスポーツなどしてれば特に注意を必要とし、早期に受診を推奨いたします。

 

この記事の筆者

柔道整復師:竹中大輔
柔道整復師
竹中大輔

2024年柔道整復師免許(国家資格)を取得。同年、公益社団法人 全国柔道整復学校協会 優秀賞を受賞。その後、腰痛リハビリセンターにて腰痛に特化したリハビリを行う。また森ノ宮医療大学の研究員としても活動中。