
今回のブログでは『腰部疾患に伴う膀胱直腸障害』について解説します。
腰部の疾患は様々でありますが、代表的なものに腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などがございます。
これらの主な症状は下肢の痺れや疼痛、感覚障害、筋力低下、腰痛です。しかし、その中でも重症度の高いものでは膀胱直腸障害が起こりえることがあります。
膀胱直腸障害って一体なに?
膀胱直腸障害のお話をする前にまずそれに関わる神経をご説明します。
腰部から出る神経には臀部や下肢の運動や感覚を司る神経や失禁や失便しないように働く筋肉をコントロールする筋肉にも司っていて外尿道括約筋、外肛門括約筋といいます。
また腰仙部のS2~S4には副交感神経が含まれており、直腸や膀胱にも支配されているため排尿や排便のコントロールが可能となっています。
そのため、腰仙部の神経障害により排便、排尿コントロールが行えずに膀胱直腸障害が生じる可能性がございます。
この記事の筆者
- 柔道整復師
- 竹中大輔
2024年柔道整復師免許(国家資格)を取得。同年、公益社団法人 全国柔道整復学校協会 優秀賞を受賞。その後、腰痛リハビリセンターにて腰痛に特化したリハビリを行う。また森ノ宮医療大学の研究員としても活動中。