
今回は胸式呼吸と腹式呼吸の違いやそれぞれのメリットをご紹介したいと思います。
~胸式呼吸~
胸式呼吸は文字通り胸の周囲の筋肉を使って行う呼吸法です。
胸式呼吸をおこなうメリットは、酸欠状態になったときに素早く酸素を取り込むことができます。また、交感神経が優位になるのでアドレナリンの分泌を促し、運動や気持ちを奮い立たせるときに意識的に用いると効果的です。但し、一度に使う筋肉が多いので、胸式呼吸をするだけで全体酸素消費量の約35%を使ってしまうなどのデメリットもあります。こういったことからも日常生活やリラックス時には不向きなことがわかるかと思います。
~腹式呼吸~
主に横隔膜の上下運動を使った呼吸法です。
腹式呼吸を日常生活の中に取り入れるメリットは、①自律神経を調節しリラックスできる(副交感神経を優位にする)②姿勢が改善される ③便通が改善しやすい ④声量が増える ⑤代謝が向上するなど代表的なものを挙げましたが他にもたくさんあります。
また、腹式呼吸は腹筋の効果が得られることから腰痛の対策や改善にも適した呼吸法といわれています。肺への負担が少ないことから、息切れしやすい・肺疾患をお持ちの方にも有効な呼吸法です。
では、どっちの呼吸法を行えばいいのか?
結論、どちらも大切です。
その人にとって理想的な姿勢を獲得するためや腰痛改善を目指すためには腹式呼吸が必須です。但し、運動の際や気持ちを奮い立たすためには胸式呼吸が必須です。
腹式呼吸と胸式呼吸をうまく使い分けて心身ともに健康な身体を手に入れましょう!
この記事の筆者
- 柔道整復師
- 竹中大輔
2024年柔道整復師免許(国家資格)を取得。同年、公益社団法人 全国柔道整復学校協会 優秀賞を受賞。その後、腰痛リハビリセンターにて腰痛に特化したリハビリを行う。また森ノ宮医療大学の研究員としても活動中。